メール送信ドメインに対するSPF/DKIM/DMARCレコードの設定

セキュアにメールを送信するためには送信元ドメインに対するSPF/DKIM/DMARCレコードの登録が必要となります。本記事では、各DNSレコードの解説とNTT CPaaSにおける設定方法をご紹介します。

SPF・DKIM・DMARCとは何か

SPF・DKIM・DMARCは、自社ドメインになりすました不正なメール配信を防ぎ、送信元メールの信頼性を証明するための認証規格です。 それぞれの役割と必要性は以下の通りです。
  • SPF(Sender Policy Framework)

    何を認証するか:送信元サーバーのIPアドレスが、ドメイン所有者の許可した正当なものであるかを検証します。
    なぜ必要か:第三者が自社ドメイン名を偽ってメールを送信する「成りすまし」を防止するためです。

  • DKIM(DomainKeys Identified Mail)

    何を認証するか:送信するメールに電子署名を付与し、送信元の正当性とメッセージの完全性を検証します。
    なぜ必要か:配送途中でメールの本文やヘッダーが改ざんされていないことを証明するためです。

  • DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)

    何を認証するか:SPFおよびDKIMの認証結果に基づき、認証失敗時の扱い(隔離・拒否等)やレポート収集を制御します。
    なぜ必要か:SPF/DKIMを補強して成りすまし被害を防ぎ、自社ドメインの信用度(レピュテーション)を保護するためです。

これら3つを正しく設定することで受信側プロバイダーからの信頼を獲得し、高いメール到達率を維持できます。

NTT CPaaSにおける設定手順

事前準備・前提条件

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ステップ1 - 送信元ドメインの登録

NTT CPaaSポータルサイトにログインし、メールドメイン一覧ページに移動します。 一覧ページから「新しいドメインを追加」をクリックします。
実際に送信するドメインと日次ターゲット・トラフィックを入力し、「ドメインを設定」をクリックします。

ステップ2 - DNSレコードの設定

ドメインの設定が完了すると、ポータルサイト上に4つのDNSレコードが自動生成されます。
生成された内容を自社のDNSサーバにコピー&ペーストで設定してください。各レコードがあらわす意味は後述します。

ステップ3 - DNSレコードの検証

DNSレコードの設定が完了したらポータルサイトに戻り、表示されている画面から「ドメインを検証」をクリックしてください。
ドメイン名左横のステータスが「Verified」に変わったら設定完了です。

自動生成されるDNSレコードの解説

ステップ2において自動生成される4つのDNSレコードについて、それぞれの意味を解説します。
  1. TXT:ib-smtp1._domainkey.your-domain.com

    このレコードは、DKIMを設定するためのDKIM公開鍵レコードです。

  2. CNAME:tracking.ib00000.your-domain.com

    メールの開封率とクリック率を計測するために用いるカスタムトラッキングドメインです。 CNAME参照で自社サブドメインを割り当てることで、送信元と計測用URLのドメインが一致し、スパム判定や受信者の不信感を回避できます。

  3. CNAME:ib00000.your-domain.com

    メールのカスタムReturn-Pathを設定し、バウンス通知の回収とSPF認証を行うレコードです。 CNAME形式とすることでNTT CPaaS側のSPF設定を直接継承するため、自社側でのTXTレコードの手動管理や、基盤側のIP変更に伴うDNS修正作業が一切不要になります。

  4. CNAME:_dmarc.test4.ciam-coms.com

    NTT CPaaS共通のDMARCポリシーを参照するためのCNAMEレコードです。 この設定で受信プロバイダの送信者ガイドラインを満たすことができますが、ポリシーを変更したい場合はCNAME設定を解除しDNSサーバに直接TXTレコードを記述してください。

    ※DMARCレコードに関しては、対象ドメインにレコードが存在さえしていれば自動生成されたCNAMEレコードでなくても検証成功となります。

まとめ

DNSレコードの適切な登録と検証を完了させることで、主要プロバイダーの送信者ガイドラインに準拠した安全なメール配信環境が整います。 正しく認証されたドメインを活用し、高い到達率を保ったスムーズなメール配信やウォームアップを進めていきましょう。

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目次
  1. SPF・DKIM・DMARCとは何か
    1. 事前準備・前提条件
    2. ステップ1 - 送信元ドメインの登録
    3. ステップ2 - DNSレコードの設定
    4. ステップ3 - DNSレコードの検証
  2. 自動生成されるDNSレコードの解説
  3. まとめ

2026.07.31